夏はいつから

8月に入るとまもなく、朝夕に木立の中で薄いすりガラスを打ち合わせるような、ひぐらしの声が響き始める。 あちらからもこちらからも 涼し気な音が さんさんと降るように鳴り響く。そして私は、夏も終わりだな、と思う。夏はいつやってきたのか。私の中では…

ローマ字を小学校で教えることの弊害

英語を教えるようになって随分経つが、相変わらず悩みの種は小学校で教えられるローマ字だ。昔は4年生になって初めてローマ字を習ったが、今は3年生で習う。英語よりも先にローマ字を習うために、ローマ字読みが子供の頭に定着してしまう。それは日本語のあ…

ちいさなことかもしれないけれど、

昨日のことです。ドラッグストアへ買い物に行くと、店の中で迷子らしい子供が泣いていました。その内にお母さんが来るだろうと様子を見ていましたが、なかなかやってこず、保育園らしいその子は泣きながら店の外に出ていってしまいました。ちょっと心配にな…

中田宏 「日本人が持つべき日本人らしさ」

関青年会議所が、設立55周年を記念して主催した、中田宏さんの講演会に行って来ました。なるべく順を追ってその内容と私の感想を記してみたいと思います。 話の趣旨は、人の行動は仕組みに依って変わる、ということと、日本人は歴史を再認識してその歴史観…

The Last Trapper

これほどハラハラ、ドキドキしながら見た映画も珍しい。カナダ北部ユーコン川付近で、ビーバーの毛皮などを取って暮らす一人の狩人の物語だ。ジャン=ジャック・アノーの映画を思わせる、大衆に媚びることのないシビアな映画だった。ロケはない。すべて現実の…

地域員会を考える勉強会

関の文化会館で開催された地域委員会を考える勉強会に参加してきました。ここでは名張市のすずらん台町づくり協議会から、池田紘郎さん(サロンきずな運営委員会代表)、大橋健さん(ライフサポートクラブ運営委員会代表)、NPO法人高浜南部まちづくり協議会…

ほんとうの親鸞

島田裕巳 著 「ほんとうの親鸞」先日の「葬式は要らない」が面白かったので、続いて「ほんとうの親鸞」。これも実に面白い。親鸞にはしばらく前から興味があって、五木寛之の「親鸞」を手にとったが、上巻だけを読んでお仕舞いにした。親鸞という人間が非常…

青電舎という会社

企業のHPにある会社概要、3行以上は読んだことがない私ですが、この青電舎はものすごく長い「ご挨拶」を全部読んでしまった。惹かれる。岡山県岡山市にある「超弱小企業」を自称するこの会社の社長らしき人が、自分の仕事に対する思いを縷縷述べておられるの…

島田裕巳 著 「葬式は、要らない」

宗教学者である著者が、葬式が不要である理由を縷々述べている。仏教の本来の教義から説き起こし、日本の仏教がいかにして葬式仏教に堕したか、葬式の費用がどうして高額になるかなどについて詳しく示し、葬式をしない方法に至るまでが詳細に書かれている。…

各務野自然遺産の森

今日は、キノコに詳しい麻ちゃんと 各務野自然遺産の森へ行って来ました。梅雨の時期なのでキノコが沢山見られるのではと期待して行ったら、珍しいのが見えました。結構広い山の連なりがそのまま自然遺産の森として指定されているので、山歩きをしているよう…

各務野自然遺産の森 第二弾

さて、森の中には池も所々にあっていろんな生き物が住んでいます。池といっても人工の池ではなく水たまりっぽいもので、葦などの草がぼうぼうと茂っているところです。 見難いかもしれませんが、黒っぽい色をした、胴体が人の握りこぶしほどもある大きなカエ…

忘れられた日本人

宮本 常一 著 「忘れられた日本人」これは明治から昭和初期の日本の村の様子やそこに暮らす人の人生を、主に村の人から聞いて書き写した書物だ。一部著者自身の回想も含まれている。数日前に、知人が面白いと紹介していたので、題に惹かれて私も読んでみたが…

いのちの森プロジェクト

毎晩見るプライムニュース、昨夜のゲストは宮脇昭教授。知る人ぞ知る森の権威だ。この番組では今問題になっている震災ガレキとの関わりで、教授の「いのちの森プロジェクト」を紹介していた。壮大なプロジェクトで、司会の反町さんはコストやできるまでの時…

ダレる

正しい姿勢で座っていることができない子供がいる。勉強するときには一定の時間、きちんと座っていないと鉛筆もしっかり持てないし、字もちゃんと書けない。なぜだろう、どうしてちゃんと座れないのか。すぐにおしりが椅子の前にずりだして、背もたれに頭を…

名張毒ぶどう酒事件「約束」

先ごろ再審請求が却下された名張毒ぶどう酒事件を題材とした「約束」という映画を見た。当時から現在に至るまでの報道映像もふんだんに盛り込まれていて、秀逸な出来栄えだった。この事件はずっと被疑者の自白の信用性が問われていたが、この映画では当時の…

朝の風景

朝まだ早い時間の空気は、清々しい。私が起きるのはたいてい5時頃。この時間はもう明るいけれど、太陽は昇っておらず、夜の名残りが感じられる頃。あちこちから、本当にたくさんの種類の鳥の声が聞こえてくる。鳥たちが枝を揺らす。風が樹の葉を揺らす音もか…

消費税法案、衆院可決

昨日、皆が注目する消費税法案が衆院で可決されました。社会保障費はどんどん増えるし、これ以上借金はできないし、ということで税金を上げることにしたらしい。日本の財政赤字は対GDP比で200パーセント程ですから、これ以上借金できないということは、なん…

お母さんと先生に伝えたい60のこと

たくみ発達クリニック 内匠 敬人/良子著 「お母さんと先生に伝えたい60のこと」発達障害児の力を引き出すために長年発達障害児と関わった経験を基に、様々な助言がわかりやすい言葉で書かれています。例えば、「試行錯誤を繰り返しながら、最良に近づいてい…

裁判の危うさ

マイナリ被告の再審が決定したニュースを聞いて嬉しく思いました。この裁判に限らず、疑わしいものはどんどん裁判のやり直しをすべきだと思います。 このところ、検察の思い込みによる捜査がいくつも問題になって来ましたが、今日のニュースでも当時事件を担…

日高敏隆 「動物にとって社会とはなにか」

再び動物学というメガネで人の世界を覗いてみる。昆虫や鳥を含め、自然界にあるあらゆる動物はほぼ一定の個体数を維持している。それは天敵に食われたり病気になったりという外的要因や子を産まなくなるという内的要因によって成される。たとえばトノサマバ…

日高敏隆 「動物と人間の世界認識」

途中で休憩するのがもどかしいほどに面白い本でした。私達が見ている木や花は、動物や虫たちにも見えているのでしょうか。いいえ、彼らには驚くほどに違ったものが見えているのです。しかも、私達から見ればごく限られたものしか見えていない。生きていくた…

長沼毅 「私たちは進化できるのか」

自分が小さく見えて、自身がなくなってきたら、この本を読もう。生物学者が書いた本を読むのは初めてではありませんが、これは一風変わっています。辺境生物学者とタイトルが付いているこの著者は南極、北極、深海など文字どおり辺境の生物を研究していて、…

 ネット世界の無常

かつて一世を風靡したミクシィが、身売りを検討している。ミクシィの創業は2004年、その後ミクシィはSNSの首位を閉めたがわずか8年ほどでこんな状態となった。ネット上の浮沈が激しいことを改めて思う。かつてパソコンといえばアップルコンピュータとい…

 しーちゃん、さよなら

小学校、中学校と一緒に勉強したしーちゃんが、突然交通事故で逝ってしまいました。いつもにこにこ、笑顔だったしーちゃん。起こった時もちょっとふざけたみたいに怒ってみせて、私達を安心させてくれたしーちゃん。家具屋さんにお嫁に行って、もう35年以上…

これはまさに 運命という他ない

図書館の古本祭りがあるというので、期待はしなかったが行ってみた。初めて。広い会場にずらりと並んだ数千冊はあろうかという本を端から見る。やっぱり欲しいのはないな、、、と思って進んでいくと、なんと、長いこと探していた本があるではないか!!この…

 お日様の恵み

「温水器が壊れたぞよ」夕飯の時に父が言った。最近は太陽光が注目を浴びているが、この温水器は太陽熱で湯を作る。原理は至極簡単で、日向に水を置いておくと暖かくなるが、これを更に効率化したものだ。屋根の上に黒い平たい板みたいなものを設置し、その…

子供は案外 よく学ぶものです。

三歳の子が、30分間おとなしくしていることができるでしょうか?私はつい最近まで、そんなことは無理だろうと思っていました。小さい子は騒々しいのが当たり前だと思っていたからです。ところが、躾によってそれが可能であることを最近知りましたので、その…

子供は案外 よく学ぶものです。

三歳の子が、30分間おとなしくしていることができるでしょうか?私はつい最近まで、そんなことは無理だろうと思っていました。小さい子は騒々しいのが当たり前だと思っていたからです。ところが、躾によってそれが可能であることを最近知りましたので、その…

家庭教育について思う。

大阪の橋本知事の家庭教育支援条例が物議をかもしている(http://mainichi.jp/select/news/20120507k0000e010106000c.html)。親の愛情不足を発達障害と関連付けた点が問題視されているらしいけれど、それはともかく、家庭教育が劣化していることは事実だと…

 バーバー吉野

バーバー吉野を観た。三回目。幾度も観ても楽しめる作品はあまりないが、これはそのひとつだ。この映画を知らない人のためにちょっとあらすじを。 村の小学生は一人残らず「吉野刈り」という坊ちゃん刈りみたいなヘアスタイルをするように決められているある…

お知らせ

フェイスブックにページを開設しました。 再生可能エネルギーを知る: https://www.facebook.com/knowingenergy 震災がれきの受け入れについて考える: https://www.facebook.com/nationalcompassion 野の花: https://www.facebook.com/WildFlowersKeiko興…

 同居人、フロゴソゴソ

ある日湯船に浸かっていると、頭の後ろ方でカリ、カリ、ゴソゴソ、シャッシャッ、、、またある日は、風呂の排水口が詰まったらしいので、蓋を開けてみてみると、無数のスポンジの細かい切れっ端が立坑からあふれていた。何だこりゃ!!別の日には、洗濯をし…

現代うつ という「病気」

昨日NHKスペシャルで「現代うつ」というのをやっていた。20代、30代の人が罹る病気だそうだ。その症状というのが、仕事に行くとやる気が無くなってうつ状態になるが、休みの日には元気になって友達とおしゃべりしたり旅行に行ったりすることもできるという。…

古文書の整理

私が住んでいる地区に古くから保存されている文書を分類整理するというので行ってきた。倉庫の奥に入ってみるといくつもの段ボール箱が山積みになっていたので、それを全部集会場の広間に出してみると、古くは明治の頃の、和紙に墨で記した文書もあった。自…

 朝まだき

夜が明け離れる頃、私は目を覚ます。するときっと、ピー、ピーっというかすかな鳥の啼き声が薄暗い静寂を縫うように聞こえてくる。一体どんな姿をしているのだろうか。細い糸をひくようなその啼き声は笙の笛に少し似ている。心の中が澄んでいくようなその声…

 原発再稼働について

原発の再稼働に対する必要性が叫ばれている。しかし、この時点ですぐに再稼働するのは不安だ。独立検証委員会による東電原発事故の調査報告書を読んでいると、原子力がいったん暴走すると人の手に負えないものであることは言わずもがな、あのような悲惨な状…

 福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書

感動した。内容にではなく、構成に。この報告書はワーキング・グループと呼ばれる、原子力工学、科学技術思想、科学行政、社会学、政治学などなどを専攻する学者、研究者、弁護士、ジャーナリストを中心とする委員が、事故の対応にあたった政治家、東京電力…

言語の脳科学

酒井 邦嘉 「言語の脳科学」私達はどうやって言葉を獲得してゆくか。このような、あまりにも身に付いている能力について、実は学問的立場は未だ確立していない、ということを知って私は少し驚いた。脳が言葉を獲得するについては二つの理論が主流となってい…

 壊れた脳、生存する知

山田規畝子 「壊れた脳、生存する知」若干34歳までに三回も脳内出血によって脳の障害を受け、徐々に認知機能が失われてゆくさまを、医師である本人が書き綴った文章です。時計が時計であることはわかるけど、5時なのか7時なのかよくわからない、階段を見ても…

 高次脳機能障害

橋本圭司 「高次脳機能障害」前々から脳の機能にはとても興味があって、オリヴァー・サックスの著作などを読みあさっていたが、つい最近、高次脳機能障害というものがあることを知った。この障害自体、認知されてからまだ日が浅い分野らしく、診療科も独立し…

尾関市長のこと、つまり政治家のこと

4月12日、尾関市長は宮城県の被災地を視察しました(http://oze-ken.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-02ea.html)。これはかねてから、がれき受け入れについて判断するために行うと言っていた視察だと思います。市長がこの件について初めて言及したのは…

 失語症検査を垣間見る

ひょんなことから失語症の検査の現場を見る機会を得た。失語症というのは相手が言っている言葉が理解できない、字が読めないといった言葉の障害である。頭を打ったり、脳に酸素が十分に供給されなかったりして起こる。従ってもともと知っている言葉を聞いて…

箒の話

最近、掃除には箒を使っている。これがなかなか便利だ。「掃除は箒とチリトリが一番だ」という知人の言葉を聞いたのはこの冬。薪ストーブを使っている関係上、ストーブまわりにすぐ小さな木くずが溜まるので、手元掃除機を探していたところ、そういう助言を…

遊び

遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん 遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそ動がるれ大意……遊ぶために生まれて来たのだろうか。戯れるために生まれて来たのだろうか。 遊んでいる子供の声を聴いていると、感動のために私の身体さえも動いてしまう。201…

 クリスマス・ローズ

クリスマス・ローズ NHK趣味の園芸 石原記念男我が家ではクリスマス・ローズが数週間前から大きな木の根本で元気に花を咲かせています。この花を買ったのは十年以上前。まだブームがやってくるずっと前だったので、わずか百円か百五十円で手に入れてセンダン…

奥さんはキビシイ、

激しい吹雪の中、私はやっとの思いで1キロ先のパン屋までたどり着き、パンを6個くださいと店主に言った。「奥さん、パンが好きなんですね。」と店主。 「家内が食べるって、どうして分かるんですか?」と私が聞くと、 「お母さんならこんな吹雪の中、息子を…

資料です。 国際放射線防護委員会(ICRP)の 放射線核種の体内摂取に伴う線量評価モデルについてhttp://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001cyyt-att/2r9852000001cz7c.pdf

低線量被ばくに関するワーキンググループ

一つの資料です。 低線量被ばくに関するワーキンググループ.pdf

放射線と健康被害

先日掲載いたしました「放射線と健康被害」に関する講演会で使用されたパワーポイントのファイルが、関市HPで公開されましたので、ここに掲載します。興味のある方はご覧下さい。放射線と健康被害片渕.pdf

活動家一丁上がり

湯浅誠 「活動家一丁上がり」社会にモノ言うはじめの一歩活動家とは「より生きやすい「場」を作る人」であるという定義のもと、「活動家一丁上がり」講座というのがある。この講座では日頃おかしいなと思っていることを公の場で言うための手段とその実行方法…