土産に味噌をもらう

ひるがの高原のおみやげに味噌をもらった。
玄米ごはんを食べているとおかずは味噌とか漬け物とか淡泊なのがとても合う。味噌は野菜をみそ漬けにできるし、肉みそなどのおかずにもできる重宝な食材だ。

それから、これは案外知られていないと思うけれど、天ぷらの衣に少し地味噌を混ぜるとおいしい。これは新潟出身の野澤の母から教わったもの。味噌カツなど、油を使った料理は味噌を入れると油っぽくなく食べられる。義母は漬け物や、煮物が大変上手で沢山おいしい料理を食べさせてもらった。煮物は濃い味付けで味醂をたっぷり入れてすてきな照りを出す。厚揚げや黒豆の煮物が特においしかったのを思い出す。冬には白菜と蕪を一緒に塩漬けにしていた。

義母の料理はおしゃれでも何でもなく、いかにも暮らしに馴染んだ感じのするものだった。料理の方法も結構おおざっぱであった。「ちょっと辛かったかな。」とか、「甘すぎたかしら。」などといつも味を見ながらいっていた。結婚して間もない頃、厚切りのサツマイモをフライパンで焼いたおやつを作ってくれて、それがとてもおいしかったので、
「片面何分ぐらい焼くの?」と聞くと、
「そんなこと分からん。いい匂いがしてきたらひっくり返すの。」
料理はこれだと思った。

今頃はどうしているだろうか。夫と別れた後に一度様子を見に行った。四方山の話をして別れたが、その後義母は不運に見舞われた。様子を見に行きたいと思うが、複雑な事情があって叶わない。名前を一子という。名前が与える印象どおり、きっぱりした性格だった。