日本にノーベル賞が来る理由

本の紹介:日本にノーベル賞が来る理由
伊藤 乾 著

この一二年、珍しく日本人が何人もノーベル賞をもらって話題になっている。ノーベル賞といえば、すごい賞らしい、難しい研究をした人がもらう賞だ、というぐらいの認識しかなかった。が、一昨年だったか、核を無くしますといっただけでオバマ大統領が賞をもらったので、その認識も怪しいものになった。

実はノーベル賞に関心があるわけではなかったのだが、正月にやって来た親戚がこの本を持っていて、例によってタイトルに惹かれて早速読んでみた次第だ。

本にはこれまでに与えられた賞の研究内容と、ノーベル賞の意図について書かれている。研究内容はいかに簡単に書かれているとはいえさっぱり理解できなかったが、賞の意図という点については大変興味深く読んだ。

この賞の発案者はダイナマイト王といわれたノーベルだ。ノーベルの実績とノーベル賞の意図との間にある関係を知ると殊更面白く読める。意図については公式に発表されているわけではなく、著者の推測だ。推測だとしても、面白い。

ちなみにこの本を面白いといった親戚の教授は、日本人が最近ノーベル賞を受賞するようになった理由に目を向けていた風であったが、また、それがこの本の趣旨でもあろうが、私はちょっと違った読み方をした。関係のない期待をこの本に持つ方がおられるといけないので、ここに付け加えておく。