地球は生きている

地球は生きている

九州で火山が突然噴火した。地球は内に膨大なエネルギーを秘めているという、普段はすっかり忘れてしまっている事実を実感させる。

ガイア理論というものがある。地球を一つの生命体であるとし、地球自体がそこに暮らす様々な生物や植物と相互に健全な関係を保ち、自律的に存続しようとしているという考え方だ。20年も前に読んだ理論だが、それ以来私の頭の中にずっと残っていつも私の暮らし方の指針となっている。

地球は「母なる大地」という言葉もあるように、私たちが依っている基盤の基盤だ。その地球に迷惑をかけないように、ということを常に念頭に置いておけば、環境破壊などということは決して起こらない。「エコ商品」などという、あたかも地球に優しいような甘い言葉に乗せられて、今も使っている物を捨てて買い換えるということも起こらないはずだ。

ガイア理論というと難しいが、ちょっと周りを見回してみると、その理論を実感することはやさしい。身近なところでは、森は木の葉や朽ちた木だけを栄養にして立派に育っている。大きく見れば、海から立ち上る沢山の水蒸気が雲となって空にのぼり、雨となって大地を潤し、それを恵みとして植物や動物が育つ。人や動物がそれを食べ、排泄物が微生物に食べられ、微生物は植物の栄養となる。いろいろの物が様々に循環することで地球全体の状態が一定の状態に保たれているのだ。この微妙に調整された状態を乱し、例えば地球がそれ自体で修正できる能力を超えて、食物を効率的に作ってみようとか、物を沢山作って必要以上に儲けてみようなどという考えを起こすと、このサイクルが壊れ、環境問題が発生する。

人間も完璧に自然に沿って生きれば問題は起こらないが、それは今となっては非現実的だ。要は線引きと意識の問題だと思う。それから商業的な甘言に乗らないですむような知識だ。