この間降った雪がまだまだ庭に積もっているのに、またしてもこの間と同じくらい、つまり25センチも積もってしまった。葉を落とした木々の枝に積もる雪は綿帽子という表現がぴったりでとても可愛らしい。昨日は、朝、雪の具合を見ようとブラインドを開けると、山からごそごそ音がするので何だろうとそっちを見ると狐が茂みから飛び出てきた。しばらくあたりを見回していたが、あんまり開けているので不安になったのか、また用水を飛び越えて山の茂みに入っていった。なかなか精悍な顔つきの狐だった。これで狐を見るのは二度目。以前はまだ子狐らしいかわいい顔をしていた。夕べは確かにフクロウの鳴き声を聞いた。フクロウは今の季節でもいるんだろうか。狐やフクロウが前の山にいると思うと、それだけで楽しくなる。

今年はどこでも、例年より雪が多いということだ。雪を見るといつも「北越雪譜」を思い出す。新潟の雪の中の生活を記した古い書物だが、そのなかに、雪がきれいで好きだなどという言葉を聞くとあまりいい感じがしないというような意味の、地元の人の言葉が記されている。雪の深い地方ではきれいどころか、致命的にさえなる雪である。自家の方では降ってもせいぜい50センチ、雪下ろしを余儀なくされるほどのことはない。雪の大変な地方の暮らしを思い遣ると、軽々に雪を愛でるのもちょっと考える。

またこのごろは九州の方で火山が噴火して大変な火山灰が降って、大変なことになっている。雪なら溶けて流れるが、灰はそうもいかない。大変なことだ。