プロメテウスの火: パチンコと自販機で1000万キロワット!!!

震災のニュースの陰に隠れてすっかり忘れていた昨日の都知事選。速報が始まったとたんに石原都知事の4選が決まった。石原さんは人種的な偏見も持っているようで、過去にも何度かそれが露呈した。優しい気持ちも感じられないので、私はあまり好きではないが東京都民には絶大な人気があるらしい。強い力で引っ張っていってくれる人が望まれているのだろうか。

さて、発言が過激なことで知られる石原さんが昨日の記者会見で次のように述べた。多くの場合、私は氏の発言に賛成できないが昨日の言には賛同する。

以下引用。
「日本はこれから大変だ。我欲を抑えて生活をつましくしないと日本は持たない。日本全体がもう一回スクラムを組み直そう」と、、、

節電対策として「パチンコ店と自動販売機合わせて1000万キロワット近い電気を使っているのは日本だけ」「パチンコする人は我慢して自動販売機も無くても生きていける。国が政令を出さないと」と持論を展開。http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/04/11/kiji/K20110411000605620.html
引用ここまで。

パチンコと自動販売機が電力使用の項目として数えられるほどのものとは知らなかった。1000万キロワットといえば、この夏に不足するだろうと予測されている1500万キロワットの3分の2ではないか。自販機がなくても暮らせるものだ。パチンコに至っては言わずもがな(韓国では最近パチンコの出店が規制されたような)。娯楽関連の深夜営業も、なくても生きてゆくのに何ら差し支えない。皆が夜早く寝れば、電気は使わずにすむし、犯罪も激減することは確実だ。


原発反対派の意見に対して、賛成派は「じゃあ、どうやって今の暮らしを維持するんだ」などと言うが、「我欲を抑える」ということが今求められている。両方いいことはない、ということを知るべきだ。次に来るのは必ず「節電すると経済が停滞する」という議論だ。企業の論理は突き詰めると、昨日よりも今日、今年よりも来年、もっと金を儲けたいということだ。その欲望は確かに経済発展の原動力となり、20世紀前半までは「神の手」と国境によって大概のところ制御可能で、大きな問題は起こらなかった。しかし、偉い数学者がてこの原理を市場に教え、グローバル化がお題目のように唱えられるようになってから、神の手が前提としていた人の行為はその規範を逸脱し、途方もない金が世界を駆け巡り、一握りの拝金主義者が世界経済にさえ影響を与えるようになった。


それまでは国で一番であれば満足していた企業は、世界で一番を目指して突っ走るようになった。従業員に分配していた利益は「世界競争に勝ち抜くため」と称して企業内に溜め、会社と経営者だけが巨大な富を築くことになった。


人は常に前進するように遺伝子に組み込まれている。だからあらゆる技術が開発され、その食指を伸ばし続ける。その間、ちょっと行き過ぎではないかという警告がなされたとしても、耳を傾ける人は少数だ。


今回のような史上まれに見る自然災害と人災が同時に発生している状況は、これまで来た道をふり返って考え直すには良い機会だし、そうなればいいと思う。