詩人

梅雨時


やっと雨がやんで
今日は うす陽がさしている

それ干そう 洗濯物
たくさんのおむつ
たくさんの 小さなシャツや ズボン

こんな楽しいことは どこにでもあるわけでない

若いころは
洗濯も 洗濯物干しも
仕事と呼べないことだと 思っていたが
今はもう すっかり悔い改めた

一枚 一枚
ばん ばんとはたいて

うす陽にむけて 一枚一枚
洗濯物を 干す

こんな有難いことが この世にはある

やっと雨がやんで
今日は 洗濯物が 干せる
それ干そう うす青い空にむけて


山尾三省「祈り」より