ツタンカーメン王の食べた豆を手に入れる


35年来の友人から、ツタンカーメンの豆が欲しいかと聞かれ、欲しいと即答。言葉に弱い私は、こんな由緒正しい、ロマンチックな名前を持った豆なら、たとえ飾っておくだけでも是非とも手に入れたいと思ったのだ。ちなみに私は、モーツァルトの墓の近くに落ちていた松ぼっくりと、ゲーテが散歩の途中によく座ったベンチの下に落ちていた松ぼっくりも持っている。私の宝物だ。ドイツへ新婚旅行に行く娘に「ゲーテが、もっと光を、といって差し出した手の先にあるランプの火屋の埃を土産に頼む」といったのだが、さすがにそれは叶わなかった。埃も指定重要文化財らしい。

それはともかく、この名前は思いつきで付けられたものではない。正真正銘のツタンカーメン王の豆だ。というのも、このエンドウ豆はツタンカーメン王の墓からその副葬品と一緒にイギリス人ハワード・カーターに発見されたのだ。その後氏がイギリスに持ち帰って、発芽と栽培に成功した、らしい。紀元前14世紀の人々が食べていた豆、と思うだけでもぞくぞくするほど感動するのに、それが実際に食べられるとなればほとんど小躍りしたくなる。種も分けてもらう約束をして、とりあえず写真を撮った。明日は十分眺めた後でご飯に炊いてみようと思う。豆自体は緑色だが、ご飯に炊くと、炊きたては白いご飯だが、時間が経つにつれて赤飯のように赤くなるらしい。楽しみだ!!ろくろく首みたいに首が伸びたらどうしよう!