お茶を炒る

今日は朝から友人の家にお茶を作りに行った。今年は蒸した茶を半分、炒った茶を半分、作ることにする。炒った茶は一年経っても香りが保たれているからだ。前日に摘ませてもらった茶の葉を鍋で炒り、揉んで、干す。この友人の家は一年分のお茶を自給していて、他に梅の木もある。タケノコも出る。ついでに、猿も出る。豊かな、このあたりの典型的な家だ。私の実家も以前は茶の木があってお茶を作っていたが、今はもうない。みんなでお茶を摘んで、夜には母が竃で大鍋に湯を沸かし、茶葉を蒸す。あつあつの茶葉を、台所で待機している私たちの前へどっとあける。いい香りのする、やけどしそうに熱い茶葉を、私たちはフウフウいいながらむしろの上で揉んだ。そんな仕事やお茶の味が懐かしく、私もこの三年ばかりはこの作業をするようになった。人はやっぱり、自分が子どもの頃に育ったところへ、戻っていくんだな。



これは友人が自宅前で火を焚き、鍋で茶葉を炒っているところ。



えんがわではおじいさんが、いった茶葉を揉んでくれる。