センダンの花 咲く



今年もセンダンの花が満開になった。他の木々もぐんぐん枝を伸ばして、我が家は前の山の一部となった。あちこちから花のいい香りが風に運ばれてやってくる。蜂などの昆虫があちらこちらの花をブンブン飛び回っている。

センダンの花を見るたびに叔父の言葉を思い出して、苦笑する。
「おまえ、こんなところにセンダンなんか植えて。この木はな、死んで三途の川を渡る時に、杖にする木じゃぞよ。」といったのだ。「いいもん、わたし、うちのセンダンの枝を杖にして、彼岸にわたるから!!」と私もやり返した。

ちなみにこの叔父は私の家を見て、「おまえんとこは弘法様みたいなうちじゃなぁ」とも言った。つまり立方体だということだ。

母の実家の法事に行くと、この叔父はきっと、狐に化かされた人の話をしてくれて、実際に体験したことだけにものすごく真に迫っていて、何度聞いても面白かった。