草が刈りたい!

く、く、草が刈りたい!
ものすごく腹が減って、なんか食べたい!と思うのと同じように、私は時々、草が刈りたい!という衝動を感じることがある。今日もそれを感じて、夕方草を刈った。

えらく暑い午後だったけれど、汗をかきかき草を刈るのは、真に気持ちよい。あと1か月もすると盆がやってくるので、庭での草でも刈っておこうと思って、ジャングルのような庭に突入すると、私が優遇しておいたヤブランが増えて、一花、二花咲いていた。ヨウシュヤマゴボウも大木のように伸びて盛んに実を付けている。そういうもの達に絡みつくイモの蔓をばっさばっさと切り払い、余分な種で芽を出した種々の芽を取り除き、日陰でしおらしく咲いているユキノシタや、それに似た謙遜な花たちを救い出す。他の草花に悪さをしないもの達は、それ相応に残しておく。

はびこりすぎた草をこんな風にして除いていると、そこを住み家として暮らしていた小さい虫が飛び出したり、蟻の巣を発見することもある。草の根の下に蟻の巣を発見した時は、オッと失礼、すぐさま草を元に戻して、災害はなかったことにする。カタツムリがアジサイの葉裏に止まって、じっと雨を待っているのを見つけることもある。肥え太ったみみずが迷惑そうににょろにょろっと私をよける。傍らでは大好きなイカルが話しかけてくる。蚊は、ちょうどいいおやつが来たわいとばかりに私のふくよかな首のあたりに吸い付こうと寄ってくるが、これは大丈夫、防虫ネットをかぶっている。端から見ると、原発作業員みたいな格好だ。

そんなわけで、あらゆる虫達と交信しながらの草刈りは、私にとっては真に楽しい作業だ。