尾関さんの核が知りたい:市政報告会、アピセにて

再び市政報告会に行ってみた。今回は関市の中心部が会場で、参加者は220人ほど。前にも書いたが、尾関さんの視点に特に目新しいものはなかった。が、殊関市にとってはほとんど画期的とも言えるくらいのものだったと思う。そのことが悲しい。と同時に尾関さんの尾関さんらしさ、というのが感じられたら嬉しかった。

話の内容は主に、財政が逼迫している中で進行している健康福祉施設の建設に反対するというもので、この他に尾関さんの政治に対する考えや、今後の市政の向かうべき方向が語られた。

具体的には、例えば、1. 施設を建設する代わりに、既存の施設を拡充して利用するべきだ。2. 予防医療を推進する。3. 市民の意見を更に効率的に吸い上げるための地域委員会に似た組織の設立。住民投票条例の設置。4. 学校教育の充実。

どの項目をとっても、どこかで聞いたような気がする。そして、財政が逼迫しているという割には、そういう場合にまずもって実行するべき人件費の削減については一言も触れられていない。この点もよくあることだ。

話の中に尾関さんからだけしか感じられない何か、それがあったらとてもいい。私が政治家を選ぶとき、政策よりも重視するのは、その人柄から放出される価値観だ。価値観が私と同じなら、政策にも賛同できるだろう。たとえ政策が途中で変更されても、あるいはちょっと首を傾げることがあっても、この価値観を共有しているという実感がある限り、私は支持を変えない。状況は刻々と変わるのであり、人だから間違ったことを言ったりしたりすることもある。が、私は自分が最も大切にしている一線を超えない限り、支持を翻すことはしないことにしている。

政治についての氏の思いについては、政治は当たり前の暮らしを守ることだと、先の地震で失われた普通の生活に言及して発言された。確かに当たり前の暮らしが大切なことは私も同感だが、これから市政を担ってゆくにあたって、これはあんまり消極的なように感じた。氏は39歳だそうだが、そうしてみると学校を卒業してからずっと経済的に疲弊した時代ばかりを生きてきたことになる。その影響が出ているのだろうか。この長い低迷期が今の若者の心理に影響しているということはよく言われる。

尾関さんは高校の時に、将来は関市のためにつくしたいと決心されたそうだが、人生の中で最も内向きになる、つまり自分とは何かと問い続ける時期に、そのようなことが頭に浮かんで、またそのような決心をされた、きっかけは何だったのだろうか、今度聞いてみようと思う。託児機能の充実についても、労働形態を変更することで家庭で育児ができるようにならないだろうか。