今回の島田紳助騒ぎはなんなのか?みんなの常識はどこへいったのか。

私が怒っているのは紳助のしでかしたことやその引退に対してではない。彼が芸能界にいようがいまいが、そんなことは些細なことだ。

問題は彼の引退に対する反応だ。

島田紳助が引退したことに対して、表明されているのは、私が知るかぎり同情一辺倒だ。芸能人が同情している。気持ちはまあ、わからないでもない。しかし、コメンテーターと言われる人たちまでが自分に厳しすぎるだの、潔いだの、といった肯定的、同情的な発言をしている。

これは一体どういうことなのか。自分の不始末を暴力団に解決させた島田を良しとするということなのか。彼らの言葉を聞いていると、彼らも同様に「あの程度のこと」と思っていることが伺える。

確かに島田はコメディアンとして才能があったかもしれないが、だからといって、闇の手を使って自分の不始末を解決してよいということになろうはずがない。

誰であっても暴力団とは関係を持ってはならないのであり、そもそも、日本中で暴力団との関係を持たないようにキャンペーンさえはられているではないか。

そこそこ見るに足る報道番組のキャスターでさえも、島田の引退に対して、自分に厳しすぎるのではないか、とコメントしているのだが、その発言は、その影響力から考慮しても、この間の「セシウム米」と同等に責任を問われるべきものだ。

紳助の引退に対して、当然だという声が少しも聞こえてこないこの状態は、いったい健全なのか。

この問題を考えていてふと思ったが、もしこれがそれほど人気の無い芸能人のしでかしたことだったら、全く逆の反応が起きたかもしれない。そう思うと、そのことが暴力団と同じくらいに怖いことにも思えてくる。