地元を知ろう、地元について考えよう。:関市の財政

市長選挙が近づいて、私も関市政について考えてみる機会が増えてきた。


あっちでもこっちでも借金が問題になっている中、現市長から送られてきた文書(事務所開きの案内)の中に、「関市の借入金の推移」と「関市の貯金の推移」というとてもわかりやすいグラフがあった。これで見ると、平成16年に797億円であった借入金が平成22年には653億円(一般会計367.4億円、特別会計、事業会計285.2億円)に減っている。「144億円減らすことができました。」とのコメントが付いている。
一方貯金では、平成16年の94億円から平成22年の176億円(細目は印字が不明瞭なため読めないが、借入金の細目と一致するものはなく、3項目が示してある)に増えており「82億円増やすことができました。」と書いてある。

これで見ると借金が653億円で貯金が176億円で、大赤字だ。しかし不思議なことに、借金の653億円を表す棒グラフの棒の長さよりも176億円の貯金を表す棒の長さのほうが長い。これは見た目に誤解を招きやすい。


市の財政については関市役所でも別の形で公開しており(関市の平成 20 年度決算の健全化判断比率・資金不足比率をある家庭の家計に例えると・・・ :http://www.city.seki.gifu.jp/profille/zaisei/H20_kakei_tatoeruto.pdf)、それを見ると「息子夫婦と同居している若草家」は「実質赤字比率」「連結実質赤字比率」ともにマイナス、すなわち黒字となっており、その様子がわかりやすい表や絵と共に記載されている。それぞれの用語については次のような説明が付いている。

実質赤字比率:一般会計等の赤字額の程度を市の財政規模と比較して指標化し、市の財政運営の深刻度を示す比率です。 関市の一般会計等では、黒字となっていますので、実質赤字比率は「−」となります。
そして若草家のお父さんは「今年も我が若草家の家計は、赤字を出すことなく、健全に過ごすことができたね。」とコメントしている。

連結実質赤字比率:一般会計等とすべての公営事業会計の赤字額や黒字額を合算して、市全体の赤字の程度を指標化し、財政運営の深刻度を示す比率。 関市は、すべての会計において黒字となっていますので、連結実質赤字比率は「−」となります。
こちらのお父さんのコメントは「鮎夫(息子の名前:括弧内は野澤)世帯の家計(一般会計等以外の特別会計)も赤字にはならなかったので、若草家
の家計は赤字にならなくて良かったね。 」


算出した年度に2年の開きがあるが、大きな傾向に違いはないと思われる。市長の出しておられる数字と赤子が出している数字をどのように比べればよいのか、そもそも比べる基準が異なるのか、私にはさっぱりわからないが、互いに矛盾するように見えることは確かだ。

関市の出しているこの2つの数字についてはその算出元となる項目が一致しているが、市長の文書の方は借金と貯金の増減に関する項目が違うために、少なくとも、私のように財政に不案内な市民にとっては、これ自体比較することは困難だ。

知れば知るほど、一体どうなっているのか混乱するばかりである。どなたか詳しいことを知っておられたら、教えていただきたいと思う。