アメリカ・インディアンの 書物よりも賢い言葉

アメリカ・インディアンの 書物よりも賢い言葉
エリコ・ロウ Eriko Rowe
扶桑社


アメリカ・インディアンは文字を持たない。

彼らの知恵は親から子へ、子から孫へと言葉を通して営々と伝えられてきた。そういう中で様々な物語が加えられたり、消えたりしてきた。知恵の物語は常に決まった形を留めず、絶えず変容しているのである。

このことはそのまま、生きることと同じように思える。同じ春が巡ってくることはなく、この一瞬を取り戻すことは出来ない。今日と同じ夕焼けを二度と見ることができないように。