ちょっと待てよ

フェイスブックで知り合った人(http://ebilog2009.seesaa.net/article/224332214.html)のリンクで興味のあるものを見つけた。

地球温暖化はプロパガンダ http://youtu.be/P--pmZpwYEY


ここ何年もの間かしましく議論されている地球温暖化は、地球の長い歴史の一こまにすぎないというのである。


実はこんなことは20年も前から指摘されていた:A Moment on the Earth: The Coming Age of Environmental Optimism: by Gregg Easterbrook。この本は表題のとおり、今地球に起きている様々な現象は60億年の歴史の一こまにすぎない、冷静に考えよう、という趣旨の本だ。この本を読んだ当時は温暖化論議が活発になり始めた頃だが、まだまだ人間活動がその原因だとする主張は力を持っていなかった。


しかしその後、どんどんこの主張は勢いを増し、今や私たちの一挙手一投足が地球破壊の原因であるかのような勢いになってきた。こうなるとこの議論にまつわる宣伝や製品が加速度的に溢れ出し、エコという言葉が商業的利益にすっかり取り込まれ、エコロジーのエコなのか、エコノミーのエコなのかわからないような状況になっている。いったんこうしたトレンドが出来上がってしまうと、学者も文化人も果てはそこらへんのおばさんやおじさんまでが打ち揃ってその方向になだれる。これに異を唱える様なことを言う人は白い目でみられかねない状況だ。


テレビでは家電や車をエコなものに買い換えようなどと言って、まだ使えるものの買い替えを促し、事実上は更に二酸化炭素を排出するというわけの分からないことになっている。本当に環境のことを考えるなら、一つのものを長く使う方がいいに決まっているが、エコを振りかざして実は環境に負荷を与える買い替えを喧伝しているのである。リサイクルにしても、例えばペットボトルは、新しいものを作るよりも、古いものから再生させるほうがエネルギーをより多く必要とするということは案外知られていない。


しかしこの半年ほどはどうだろうか。原発の稼働停止によって火力発電所を再稼働させるようになってからは、それまであれほどかしましかった二酸化炭素の話はなりを潜めた。


様々なことが様々に広報され、私たちはそれから逃れることはできない。メディアによる広報にはひとつの潮流が生まれ、皆がそちらに雪崩を打つ。大きな方向が形成されたときは、それに反する理論も読んでみよう。また、それぞれの主張に使われるもっともらしい数字には、他にももっともらしい数字が存在することを知っておこう。また、意図するとしないとにかかわらず、広報によって私たちの考え方はひとつの方向に否応なく向けられる可能性があるということも知っておこう。


参考書:

「統計はこうして嘘をつく」ジョエル・ベスト

「メディア・コントロール」ノーム・チョムスキー

「環境危機を煽ってはいけない 地球環境のホントの実態」ビョルン・ロンボルグ

"A Moment on the Earth" Gregg Easterbrook