日進市の花火大会中止

福島の花火使用取りやめ 日進の大会、市民の抗議でhttp://www.chunichi.co.jp/s/article/2011091990100354.html

東日本大震災の被災地復興を応援しようと福島県の花火の打ち上げを予定していた愛知県日進市の花火大会で、放射性物質を心配するクレームを受けて、実行委員会が直前に打ち上げを取りやめていたことが分かった。

 花火大会は日進市役所周辺で18日夜あった「にっしん夢まつり・夢花火」。計2千発の花火が打ち上げられた。第2部のスターマインとして福島県川俣町の菅野煙火店の花火80発が打ち上げられる予定だったが、中止となり愛知県内の業者の花火に代えられた。

同様に計画していた岩手、宮城県の花火は予定通り打ち上げた。

 実行委は市や市商工会の職員、市民有志らで構成。今年は東北の花火を打ち上げ、被災地復興を祈る予定だった。だが新聞折り込み広告などで計画を知った市民らから16〜17日に、「放射能で汚染された花火を持ち込むな」「花火でまき散らすのか」といった抗議の電話やメールが20件以上市役所などに寄せられたという。

 実行委は当初、「花火店のある場所は国の放射線許容量を下回っている。室内で保管され、まったく問題ない」として実施する考えだったが、直前の17日午後になって取りやめを決めた。

 実行委事務局責任者の宮地勝志・市産業振興課長は「安全性に問題がなく、取りやめは苦渋の決断だ。一人でも多くの人に気持ちよく花火を見てもらいたいという考えで判断した」と理由を説明した。

 川俣町は一部が原発事故で計画的避難区域に指定されているが、菅野煙火店は区域外の低線量地域にある。菅野忠夫社長は「初めてのケース。仕方がないが、大変残念」と悔しがった。

 <名古屋大大学院の山沢弘実教授(環境放射能)の話>花火の放射性物質を気にして打ち上げを取りやめるのは行きすぎた反応であり、大変残念なことだ。花火は当然、食品とは切り分けて考えなければならない。こうした根拠のない考えや不安は、差別やいじめの構図につながる恐れがある。
中日新聞)文中の太字は、野澤による字体変更です。

京都の一件が合ってからこれで三度目か。

そもそも、20件で中止するというのは、どのような判断なのか?日進市の人口はまさか40人ではないだろう。20人が電話すれば(実際はもっと少ない可能性だってある)決定がひっくり返されるのなら、文句言った方が勝ちということにも繋がるような気がする。一方、福島の花火を使うことに賛成していた、電話をしなかった人たちもいたはずであるが、そう言う人たちのことは一切考慮されていない。京都でもやめろといわれて中止し、やれといわれてやった、という見苦しい対応だった。

主催者は正確な情報をだしてその安全性を証明するか説得するべきではないのか。ましてや主催者のひとりとして市が加わっているならなおさらのことだ。


最近はむやみやたらに放射能を恐れる風があり、それももっともだと思うが、考えても見よう。花火の中身は火薬なのであり、放射性物質ではないのである。たとえ火薬が汚染されていたとしてもそれがわずかなものであることは想像に難くない。屋外で保存するとは考えられないからだ。しかも、80発である。しかも、しかも、近隣の県の花火は使用したのだ。放出された放射性物質はその多くが放出された現場から遠く離れたところにも降下した。そういうことも、やめろ派には理解されていないらしい。


何よりも大切なのは、中止するにしても、開催するにしても、市が市民に対して首尾一貫した態度を取って、説明説得することではないのか。そういうことの蓄積で、市が行う催し物に対する市民の信頼も気づけるというものだ。