やりぬく力;金に依存しない生き方を実践する

NHKドキュメンタリーで、お金を持たずに暮らすドイツ人のおばさんのドキュメントをやっていた。制作はイタリアと、、、もうひとつどこかの国。

ハイデマールという名のこの女性は元教師で、二人の娘が独立したのを機会に、一切の家財を売り払って金に依存しない暮らしを実践し始めたという。

貨幣経済に依存せず、物々交換で暮らしてゆくという彼女の生き方に共感する人々の家に寝泊まりして暮らしている。この生き方を運動に発展させ、共感者を集めて実践を指導してもいる。紹介されていたのは5〜6人のグループだったが、皆でいきなりスーパーや肉屋に入っていって、この鉛筆と何かを交換してほしいという。店主は一様にびっくりした様子を見せていた。

講演活動も行なっている。講演で得た金は寄付をするなどして一切手元には残さないらしい。

ある小学校で行われた彼女の講演を聞いた一人の小学生が「あの人はお金を全然使わないって言ってるけど、それは嘘だ。自分では使わないかも知れないけど、みんなの施しを受けて暮らしているから。」と、冷めた意見を述べていた。

このような変わった暮らし方はテレビ番組でも紹介され、その模様も放映されていた。きらびやかなセットの中で、ハイデマールさんは明らかに場違いな感じに見え、キャスターもつまらぬ興味本位の質問を投げかけ、小馬鹿にしたような失礼な態度をとっていた。

ハイデマールさんは単なる一人のおばさんだから、どんなふうにしたらアピールするかということは全く知らないようだった。なかにはしどろもどろになる一場面もあった。

私がこの女性に感動したのは、こんなふうに世間の多くから冷たい目で見られても、果敢に自分の活動を展開していることだ。

家も家財道具も一切を売り払って無一物になるということだけでも大したことだと思うが、なによりも世間の冷たい目にさらされながらも、貨幣経済の限界を説き、その対処法を自分で実践している。

ハイデマールサンについて詳しくは http://rocketnews24.com/2011/07/11/111350/
この人について教えてくれたのは「ひげのまきばブログhttp://farm-k.cocolog-nifty.com/blog/」の神谷さん。

折しも世界中で格差に反対するデモが注目されている中、市場原理について疑問を投げかけるこのおばさんも世界の現状に一石を投じている。