中学高校で勉強した英語、どうやったら話せるようになるの? その1. 名古屋YMCA英語学校

最近オンライン・レッスンの受講生を募集したら、英語の勉強について興味を持っていらっしゃる方が複数ありましたので、今日は私自身の体験をお話ししてみようと思います。

以下に、どこで学んだか、何を学んだか、を学校ごとに記してみたいと思います。

名古屋YMCA英語学校 本科
私は高校を卒業して名古屋YMCAの英語本科というところに入学しました。中学の最初の英語の授業から英語を好きになって、以後私には国語と英語しか頭になかったからというのがこの学校を選択した理由で、特定の職業に就くことを前提とせず、英語全般を教えてくれる学校を調べたら、ここしかなかったのです。

この学校に入ってものすごくびっくりしたのは、会話の練習がThis is a pen.から始まったこと。そして、そんな簡単な文章さえも、口からスムーズに出なかったこと。
「頭の中に入っているのに、しかもこんな簡単な文章なのに、どうして口からでてこないんだろう?」非情な驚愕でした。学校で習った英語を実際の会話に活かすには、訓練が必要だったのです。私の英会話教室でもこの教材を使っているのですが、絵や写真が豊富に掲載されているトラベル英会話のようなものに比べると、あまり人気がないのです。英語が話せるようになりたい、聞き取れるようになりたいと本気で思ったら、地道な努力が欠かせないということがわかったのはこの時期です。

というわけで、YMCAでは文字通り一から話す訓練が每日行われました。
内容は:1.知っている文章を口から出す訓練。2:視聴覚教室でのリスニングと発話の訓練。3:高校卒業程度のレベルの英語のリーダーを使った読解力の養成。4.日本語の勉強。
ここでもうひとつ驚いたのは、日本語についての勉強があったこと。英語を習うのに、日本語の勉強とは??しかし、これは必須だと後になってわかりました。長い間翻訳や通訳をしたり、また英語を教えたりしていて、身を持って知ったのは、日本語の運用力以上に英語を運用することはできないということです。つまり、外国語を正確に話すには、正しい日本語を話せることが必要なのです。しっかりした基礎が築かれていなければ、いくら見た目に瀟洒な家を作っても、家としては脆弱なものにしかなりません。
これと同じ意味で、読解力を養うことにも大いに意味があります。英語の単語と日本語の言葉を正しく結び付けなければ、本当に理解したことにはなりません。なんとなく分かった、半分くらい分かる、というのは全く分かっていないというのと同じだということを、私自身が身を持って知りました。分かることと分からないことを区別できること、これこそが知るということなのです。

授業は高校と同じく朝から夕方までありました。朝と夕方にはちょっとだけアルバイトをしましたが、それ以外の時間はいつも勉強していました。寝るときには英語のカセットテープを聞いて寝ました。寝る間も惜しんで、というのは文字通りこういうことを言うのだと思います。それまでのどの時代よりも勉強したのがこの学校時代でした。後に通うことになる通訳養成所ではもっと勉強しましたが、その模様は後ほど述べることにします。

もともと英語が好きだった私の能力を伸ばしてくれたのはこの学校です。この学校を選択できて、幸運でした。

最後に大事な点をまとめておきましょう。
1. 学校で習った英語を実際の会話に活かすには、訓練が必要です。
2. 外国語を正確に話すには、正しい日本語を話せることが必要です。

この次の記事では通訳養成所についてお話しします。