中学高校で学んだ英語、どうやったら話せるようになるの?その6、言葉を覚える楽しさ

他の文化圏の言葉を習うということには、それが喋れるようになるということ以外に大きな楽しみがあります。それは全く違う価値観に触れることができること、そして視野が大いに広がることです。

例えば、日本ではキノコといえばしいたけ、松茸、えのき茸、舞茸と、ちょっと考えてもすぐにこれだけのものが浮かんでくるのですが、英語ではどれもmushroomの一語でまとめてしまいます。食文化の違いが現れているのです。また、日本語には友達言葉、丁寧語、敬語、謙譲語など、相手が目上の人か目下の人かで言葉遣いを何段階にも使い分けますが、英語では友達言葉か丁寧な言葉の別くらいしかなく、おおむね相手との心理的な距離によって使い分けています。親しい人なら相手が自分より年上でも友達言葉を使い、会ったばかりの人なら、年下に対しても丁寧な言葉を使うのです。

地球上には未だ原始共産制に近いような暮らしを営んでいる人たちがいますが、そのような島では所有格が無いそうです。誰かが海で採って来た魚でも、それは皆のものなので「私の」「あなたの」という言葉がそもそも存在しない。また別の島では、数を数えるのに1と2しかなく、それを超えるものは「たくさん」と言っているそうです。これは英語を勉強しているうちに私が本から得た知識の一部ですが、英語を勉強しなかったら決して知ることのなかったことでしょう。