朝まだき

夜が明け離れる頃、私は目を覚ます。するときっと、ピー、ピーっというかすかな鳥の啼き声が薄暗い静寂を縫うように聞こえてくる。一体どんな姿をしているのだろうか。細い糸をひくようなその啼き声は笙の笛に少し似ている。心の中が澄んでいくようなその声を聞いているうちに、空がだんだん薄青くなり、やがて明るくなる。

私は起きだして庭を眺める。シジュウカラや、ヒタキ、山鳥たちが山の茂みや庭の木の枝で啼き始め。私の好きなイカルは寝坊なのか、おひさまが明るく照り始めてから啼き始める。

これが私の朝。

朝起きてとりあえずテレビをつけるという習慣をやめてから、もう何年にもなる。