現代うつ という「病気」

昨日NHKスペシャルで「現代うつ」というのをやっていた。20代、30代の人が罹る病気だそうだ。その症状というのが、仕事に行くとやる気が無くなってうつ状態になるが、休みの日には元気になって友達とおしゃべりしたり旅行に行ったりすることもできるという。これの症状をわかりやすくするための短いドラマも放送していた。それを見ると、鬱になる原因というのが上司や仲間のちょっとした否定的な言葉である。私のような年代の人は、それくらい何だ、と思えるような言葉に、一定の若い人達は敏感に反応して会社にいけなくなるという。欝であるという診断書をもらって休暇を取るとその間に旅行などの娯楽を楽しむらしい。

これは本当に、医学的な意味での「病気」なのだろうか?番組の中では、単なるわがままと混同されやすいと釘を指していたが、治療法といっては特に無く、周りの人が言動に注意する、当人に配慮するということらしい。これらの患者が企業に与える影響の例として、会社側が患者の家庭訪問をして相談に乗る、メールを送って心配してやるなどの対策を挙げていた。番組の最後も、回りにいる人に対して配慮するよう呼びかけるような画面であった。

このような対策しか無いことを見ても、これは病気ではなく、単なるしつけの足りなさということに思えて仕方がない。欝と言えば、通常は何に対してもやる気が起きず、精神的に追い込まれて自分の中に閉じこもるような状態を言うのであり、これは抗鬱剤の投与によってある程度の回復が見込まれる。が、上記のような症状に効く薬はなく、まわりの人の配慮が求められるのみである。そしてその配慮の仕方というのが、他ではない、患者が小さい頃に親がするべきことである。

静かにしているべき時に静かにできない子供が増えて、学級崩壊というような言葉もこの数年出てきた。こんなことは私達が子供の頃には考えられなかったことである。現代うつも、このように静かにできない子どもと似ているような気がする。要は家庭でのしつけの問題だと、私は思うのだが、どうだろうか。

そうは言っても、こういう子どもや若年労働者が急増していることは事実なので、とりあえずは周りの配慮という対策で急場をしのぐ必要があると思うけれど、それはあくまで急場の手段であって、家庭教育を回復できるような環境を作ることが、根本的な解決につながると、私は思う。