子供は案外 よく学ぶものです。

三歳の子が、30分間おとなしくしていることができるでしょうか?

私はつい最近まで、そんなことは無理だろうと思っていました。小さい子は騒々しいのが当たり前だと思っていたからです。ところが、躾によってそれが可能であることを最近知りましたので、その例を紹介しようと思います。

私の知人の一人に牧師がいますが、牧師ですから日曜には半時間ほどの説教をします。そこにはいつも4才を筆頭に3人の孫がいるのですが、4才の子は静かに座っていることができるのです。話を聞いているかどうかは怪しいのですが、少なくとも歩きまわったり立ち上がったりはしません。

その下の3歳と2歳くらいの子は、だんだんじっとしていられなくなるので、かたわらからお母さんが「静かにね」と言っています。が、2歳、3歳の子がそうそう静かにしていられるわけもなく、だんだんもじもじしたり、ふざけあったりするようになるので、そのたびにお母さんは部屋の外に出てしばらく遊んでやるのです。そして、また戻ってきて、座る。しばらくしてまた我慢できなくなると、部屋を出て遊んでやって、帰ってくる。そういうことを何度となく、繰り返すのです。

その忍耐力もさることながら、子供はこうして教育すれば、小さい子でも静かにできるようになるんだなと、思いました。私自身はそういうことができるとそもそも思っていなかったので、3歳の頃に30分もじっとしていさせようとは思いませんでした。外に食べにくと、子供らはどうしてもあちこち動きたくなるので、よその席に行って迷惑をかけない程度に制御するくらいでした。が、教えれば必ず子供は覚える、ということを知っていれば、また違う態度を取っていたに違いないと思うのです。

して良いことと悪いことを親が明確に認識していれば、それは自ずと子供に伝わるのでしょう。牧師の家族を見て、そう思ったことでした。