朝の風景

朝まだ早い時間の空気は、清々しい。

私が起きるのはたいてい5時頃。この時間はもう明るいけれど、太陽は昇っておらず、夜の名残りが感じられる頃。

あちこちから、本当にたくさんの種類の鳥の声が聞こえてくる。鳥たちが枝を揺らす。風が樹の葉を揺らす音もかすかに聞こえる。雄鶏がときどきたからかに時を告げる。

太古の昔と多分同じような風景がここにはある。人の手が入っているものはわずかしかないこういう風景に、心が静かになり、考えも広がる。

こんな風に一日をはじめられることに、私は無上の喜びを感じる。

このあたりでは、人工的な音さえ消せば、自然の音が聞こえる。

自然を取り入れた並木や鳥の声のCDは沢山あるが、それらは全く似て非なるものだ。自然界が発するものに秩序はなく、カオスのみがある。それでいて、いやそれこそが、自然の美しさの根源だ。どう真似ても、このカオスを人が真似ることはできない。