青電舎という会社

企業のHPにある会社概要、3行以上は読んだことがない私ですが、この青電舎はものすごく長い「ご挨拶」を全部読んでしまった。

惹かれる。岡山県岡山市にある「超弱小企業」を自称するこの会社の社長らしき人が、自分の仕事に対する思いを縷縷述べておられるのだけれど、年が一つ違いということ、お孫さんができたこと、など私と共通することがあるからか、いちいち頷けるものがある。この会社は無線機の会社らしいが、無線を含め、電気のことはさっぱりわからない私にも、その製品作りの精神というものは理解できる。

昨今のこと、いつでも誰でも何処でも同じ結果が得られるデジタル技術分野で世の中すべてのことが解決できるような錯覚があるようですが、使用する環境はそうそう同じばかりではありません。
 気候も違えば、使う人も年齢も違う・・・なにより、「電源」と「無線」については間違いなくアナログ技術分野です。
 この世の便利に欠かせないこの二大要素は、デジタル技術分野ではありません。
 アナログ技術分野・・・古い技術ではなく、昔からある技術です。
 デジタル技術分野がアナログ技術分野すべてをカバーしているわけではありません。
 技術を教える場合、デジタル技術分野に比べ、経験がものを言うアナログ技術分野の方が圧倒的に難しい・・・このあたりのことから、すぐに結果を求められる昨今の世相から、デジタル技術分野偏重になったものではないかと勝手に思っています。

中略

私どもの「ものづくり」の基本は、目的が機械化でも自動化でもなく、お使いになる方が、その世界のプロとなる養成マシンになることを目指しています。
 何にでも対応できる、その代わり高コストな救急病院を作ろうではなく、ちょっとした、でも的確なアドバイスをしていただける掛かり付け医院を作ろうという発想です

中略

特に農林業に関しての取り組みは、個人のライフ・ワークとしています。
 鳥獣被害によりお年寄りの生き甲斐、すなわち自分のもっとも活躍できる農林業を放棄せざるを得ないような状況を目の当たりにして、大いに考えさせられるものがありました。
 やる気を無くし、健康を害し、介護保険の世話になる・・・これは人の生き様としては本末転倒であって、お年寄りが活躍できる環境を整備することが、当人のやる気を起こし、自身を元気にし、結果として介護保険制度という社会コストを軽減し、またノウハウの伝承=次世代の養成にもつながり、中山間地を元気にする・・・このように発想を変えたら老人大国の日本の将来も変わる・・・と、信じます。

中略

「人は自然の中に生かされている」・・・自然との付き合い方は自ずから決まってきます。(騎馬民族である西洋文化と、農耕民族の東洋文化とは基本が全く異なります)
 農耕民族、すなわち定住民族の知恵で自然と仲良く末永いお付き合いをさせていただくことを目指しています。

というような感じで、技術者によくあるように、自分の思いが先にたってしまって文章が今ひとつ読みにくい、という難はあるものの、その胸に秘めておられる熱い思いが伝わってくる。

青電舎HP: http://plus.harenet.ne.jp/~seiden/