デジャヴ

大阪維新の会の政治行動がだんだん具体化してきた。維新八策も公表され、注目は高まるばかりだ。

かつて私たちは、どうしようもなく行き詰まった自民党政治を打破するべく民主党を選んだ。そして今、みんなで選んだ民主党に大きな非難が集まっている。「こんなはずじゃなかった。」しかし、半世紀に渡る自民党政権に比べて、民主党政権はまだ三年だ。民主党政権担当能力がないかどうか、結論づけるにはあまりにも早過ぎると思う。

このような成り行きを見ていると、日本全体が、ガスが溜まった風船のように思えてくる。自民党政治への憤懣のガスがいっぱいに溜まって破裂寸前のところに自民党に比べはるかにクリーンなイメージのある民主党が現れ、大きな流れができた。が、震災や原発対応でまたまたガスが溜まった。そして今度は橋下新党に向かって雪崩を打とうとしているように見える。

この憤懣やるかたない状況で、冷静な判断ができにくい状態にあるのではないだろうか。三年前に私達が下した判断について、単に否定するだけではなく、もう少し深く省みても良いような気がする。そして成し遂げられたことをもう一度確認してみたい。確かに約束違反のこともあるけれど、報道は得てして否定的なことばかりが取り上げられがちだ。それに惑わされないようにしたい。それから、演説の上手さにも気をつけたいと思う。要は内容だ。

ここまでいうと、橋下新党に否定的なように理解されるかもしれないけれど、決してそうではない。本部を東京でなく大阪に置くというあたりは、とても好きだ。八策の内容は従来の政治家の言とはあまりに違うので非難される点も多いと思うが、あれは理想と捉えて、今後に期待したい。一方で、競争が更に激化しそうな気もして、心配な面もある。この新党設立の原動力となっているものが、硬直した体制に突破口を開こうとする気持ちだという点が皆の共感を呼ぶのかもしれないと思う。

年内にも総選挙が実施されるとの予測がある中、よく考えて判断したいと思う。