甘納豆を作る

最近、甘納豆が好きになった。

豆を甘く煮ただけのように見えるので、自分でも作れるんじゃないかと思ってネットで調べてみたら、やっぱりあった。

一週間ほど前に初めて作ったら、これが案外うまく言ったので、今日は朝からいそいそと、二回目の甘納豆づくり。

まず、寝る前に小豆を水に浸しておく。

朝になったら、たっぷり水を入れ、その小豆を小さい火で茹でる。煮立ったら湯を捨ててもう一度同じことを繰り返す。これを煮こぼすという。専門用語である。

三回目の水を入れたら、ゆらゆらとした優しい火で、煮立つまで加熱する。

煮立ったらゲンジボタルほどの火にして、豆が柔らかくなるまでふつふつと煮る。肝要なのは火加減である。ごく微妙な手首と指の調節技能と、それに対応できるガス台がここでは欠かせない。

この工程で大事なのは、豆が破裂するまで煮ないことだ。小豆の真ん中にひびが入る程度に茹でれば、申し分ない。


さて、小豆が十分柔らかくなって腹のあたりにひびが入ったなら、小豆がひたひたになるまで湯を捨て、その後(のち)、小豆の好物である砂糖をたっぷりやる。小豆は砂糖が、特に三温糖が好きだ。小豆の重さと同じ程の三温糖を、そろりと布団のようにかぶせてやる。

ここでガス台を離れてはいけない。小豆の間から小さい泡が立ち上ってくるまでじっと眺めていること。この泡を楽しみながら眺めていると、小豆がつやつやとした光沢を帯びてくる。

そのようになったら火を止め、一日そのまま置いておいて、小豆に砂糖を十分に染み込ませる。

次の日は更に加熱して煮汁を飛ばす。砂糖を小豆の中に押し込めるのである。

これを冷まし、別の広い容器に甘く煮た小豆を広げて、風通しの良い所に置き、二日ほど放置する。

これで水分が飛んで、パラパラとした感じになる。ここへグラニュー糖をふりかけて全体にまぶして、甘納豆の出来上がりである。保存容器に入れて冷蔵庫に保管する。

全体で四日ほどの工程である。一つの料理を作るのに四日も楽しめるものは他にない。