それでも民主党を

今は崩壊しつつある民主党ですが、私は今も民主党を応援しています。

理由の一つは、他の党には決して見られない、本来の政治家たるべき姿を持った人がいるからです。

振り返れば、政権をとった後いろいろ非難がありました。

記憶にあたらしいところでは原発事故への対応です。

しかし、では自民党だったらあれよりうまく対応できたでしょうか。

半世紀を超えて政権の座にあった自民党は、保安院や安全委員会、そして電力各社と一体になって原子力を推進してきました。そうした党に問題点を明確にしてそれに対応することができたとはとても思えません。権腐十年という言葉は権力の座に十年もいれば腐敗するという先人の格言です。半世紀以上ともなれば腐敗して当然です。なおかつ、東北の災害は未曾有の自然災害でもありました。

他にも多くの、稚拙とも言える政策の誤りがあったことは確かでしょう。

この民主党の体たらくは、しかし私達国民がもたらしたものとも言えると思うのです。私たちは長らく政治に無関心で、自民党の単独政権を許してきました。結果として、民主党でなくとも、他の党に政権を担う能力を養う機会を与えなかったのです。これがすべての混乱の根本であると私は思います。やはり権力が一箇所に集中するのは健全な状態とはいえません。

最近は離党者が続出する民主党ですが、民主党がもともと掲げていた国民の声に真摯に耳を傾ける党に収斂するためには、大いに結構なことだと思います。余分な贅肉をそぎ落として、民主党の標榜した核を顕在化させ、真の意味でそれに賛同する政治家を再度結集することが出来れば、あるべき政治を担うことができると思うからです。今はまだ政権交代が起こりうる健全な政治への過渡期だと思っています。

民主党を応援しようと思ってからまだ三年。この間に政治家として魅力的な人の存在を知って、私はもう少し民主党を応援しようと思うのです。中でも細野豪志さんはその人柄の誠実さを最も感じることが出来る人です。氏のブログの文面にも、そこかしこに私はそれを感じます。

大臣を終えて
細野豪志ブログ(http://blog.goo.ne.jp/mhrgh2005/e/a6621a72dd580bde1a6bc7028d8917ef?fm=rss

引継ぎが終わりました。就任してから一年三か月、原子力規制委員会を発足させ、がれき処理に目処をつけることはできましたが、福島で課題を残しました。正直、心残りはあります。

人格、識見ともに私よりもはるかに優れた長浜大臣です。立派にやって下さると確信しています。ただ一つ、どうしても引き継ぎたかったのは、福島に対する思いでした。長浜大臣はしっかりと受け止めて下さいました。福島の課題にしっかりと取り組む体制を民主党の政調でもつくらねばなりません。

環境省での退任あいさつは、感慨深いものがありました。私が、職員の皆さんに伝えたのは、おおよそ以下の内容です。

「国難に直面する中で、職員の皆さんに、厳しい要求を続けてきた私をよく支えてくれた」

環境省は、優しいだけではなく、強くなった。役割が大きくなっただけに、国民からの批判にも晒されることになるが、それは、期待の裏返しであると考えて、がんばってもらいたい」

「10年、20年以上かかるであろう福島の課題に、省をあげて取り組んでもらいたい。今後も、政調会長としてはもちろん、議員として、全身全霊で取り組んでいくことを約束する」

環境省との縁は深いものになった。これからも、環境省の応援団であり続けたい」

少々内向きですが、職員の皆さんに向けて、言い足りなかったことを書きます。

がれき処理に私と共に格闘してくれた廃棄物リサイクル部の皆さん。本当に、お疲れ様でした。あとは、福島のガレキです。

除染、中間貯蔵に取り組み、福島に寄り添ってくれた水大気局の皆さん。中間貯蔵施設を何とぞお願いします。

温暖化問題に取り組みながら、地熱発電を推進してくれた地球局の皆さん。最後に、浮体式洋上風力を見に行けて良かった。

自然局の皆さんには、自然公園の中での地熱開発を決断していただきました。3か月をかけて、自然公園内での地熱開発のあり方を議論しました。私は、何とか、やりたかった。決断してくれたレンジャーの皆さんに感謝です。あそこで、官僚の皆さんと対立するのではなく、議論を尽くして結論を出すことができて良かった。国立公園、そして、それを体をはって守ってきたレンジャーの存在は、わが国の宝です。

保健部の皆さんには、水俣病に取り組んでいただきました。特措法の申請期限は設けましたが、水俣病は終わっていません。胎児性患者、認定患者の皆さんのために、これからも取り組んでもらいたいと思います。そして、何と言っても、福島の方々の健康管理が今後の最大の課題です。体制はつくりました。しっかり支えますから、がんばってもらいたい。

総合政策局に関連しては、温暖化対策税の導入に、ついにこぎ着けましたね。地熱や風力、火力のアセス迅速化では、大局的な判断をしてくれました。

そして、何と言っても、すべてに前向きに取り組んでくれた南川事務次官に感謝します。南川次官の明るさがなければ、我々は、ここまでは来れなかったと思います。未熟な私を支えて下さり、ありがとうございました。

内閣府で原発政策に取り組んだ皆さんとは、発災以来、一年七か月、時に寝食を忘れて、懸命に取り組みました。国民の目は依然として厳しいものがありますが、新しくできた原子力規制員会、原子力防災で厳しさを示すことで、信頼を取り戻さねばなりません。

福島のこと、今後ともよろしくお願いいたします。

休んでいる暇はありません。政調会長として本格的なスタートを切ります。受けた以上は、やるしかありません!