暮らしの中の匂い

最近はめっきり涼しくなりました。涼しくなると急に料理をしようという気になって、この間は銀杏おこわを作りました。昨日は人参の葉と玉ねぎのかき揚げ。栗も煮ました。台所には揚げ物の甘い匂いや栗の匂いがいっぱい。

匂いといえば思い出すのが子供の頃。隣では牛を飼っていて、牛糞を敷地内に積み上げて堆肥にしていたので、学校から帰る途中、暑い季節には牛のうんこやおしっこの匂いがしました。

それから稲の苗を作る苗田の匂い。

実家では山羊を飼っていて、山羊の乳の匂いとか敷き藁の匂いを今も覚えています。

春には若葉が萌え出る匂いがし、秋には刈った草を燃やす時のちょっと酸っぱいような匂いが。

暮らしの中にはこうした匂いで満ちています。山から漂ってくるかすかなきのこや木の匂いも大好き。実に様々な匂いを私は嗅いで育ちました。今もその匂いを覚えているし、ある匂いを嗅ぐとそれを嗅いだ時の情景がまざまざと浮かんできたりします。

私にとって、匂いも景色の大事な一つなのです。嫌な匂いも、いい匂いも。