政治家を選ぶ

野田首相がとうとう解散を明らかにしました。

これで溜飲が下がったと思ったのは自民党と公明党だけではなく、多くの選挙民も同じように感じたのではないでしょうか。首相が近いうちにといってから、いつだ、いつだの連呼。政治家もメディアも、そしてそれにつられるように有権者も。

そして解散が宣言されました。

やれやれ!

が、こんなことでいいのかなと思います。

震災の復興はまだ緒についたばかりといっても過言ではなく、話題になっていた一票の格差も是正されないままに国会が解散して選挙が行われ、ひょっとして次は民主党以外の党が復興計画を見直すことになるかも知れません。まだ避難生活を送っている人は10万人を超えているというのに。

野党はこぞって民主党政権担当能力がないから、解散だ解散だと言ってきました。自民党は人気投票の数字が上昇するに従って声高になり、国会の発言でさえも、口から出る言葉といえば「いつですか」、「うそつき」などといった有様になりました。

民主党の政治は確かに、予算の見積もりの甘さや大臣の任命に大きな問題がありました。しかし一方ではリーマンショックや大震災など、不可抗力の事象もありました。半世紀ぶりの政権交代ではじめて政権の座につき、それまでに積み上がった財政の不均衡と歪み、官僚との癒着による政治の硬直性などなどに対処しなければならなかったことも、事実です。

そんな状況で、それまでの政治と比べれば特に大きな問題でもないようなことを取り上げて、解散だ、選挙だと大言豪語する政治家に疑問を抱かざるを得ません。また、話題性に飛びついてこればかりを報道するメディアにも同じことを感じます。ひいては私達有権者です。

「決められない政治」の原因となる衆参のねじれをもたらしたのも、解散に値しないようなことを論って解散に追い込むような政治家を選んだのも、やっぱり私達有権者でした。解散しなければ法案は通さないぞ、と迫った自民党を選んだのも、私達。

国会のレベルは国民のレベルに等しい、とある評論家が言っているのを想い出しました。よく考えて、投票したいと思います。